近年多くの歯科医院でホワイトニング治療を受けられるようになってきました。
ホワイトニングを行う際の注意点についてまとめました。
目次
■ホワイトニングを行う際の注意点
◎用量、時間を守る
ホームホワイトニングを行う際は、用法、用量を守りましょう。
長く時間を置いたり、ホワイトニング剤を多く使ったりしても、より白くなるということはありません。
反対に痛みが出たり、薬剤が溢れ出したりして、よくない影響がでる可能性も考えられます。
一回のホワイトニングで2時間程度、用量を守って行うようにしましょう。
◎マウスピースを痛めないように
ホワイトニング用のマウスピースは、薄いプラスチックのシートでできています。
そのため無理にはめ込んだり、強くかみしめたりすると傷ついてしまう可能性があります。
洗う時も歯磨き粉や熱いお湯を使うことは避け、流水で優しく洗い流しましょう。
汚れが気になる場合は義歯用の洗浄剤や超音波洗浄器を使ってもかまいません。
◎薬剤はしっかり洗い流す
歯についている薬剤もしっかりと洗い流し、歯に残らないようにしましょう。
■ホワイトニング期間の注意点
◎喫煙は控える
ホワイトニング期間中は禁煙が推奨されています。
ホワイトニング治療中の歯は、とても着色を寄せつけやすくなっています。
中でもたばこのヤニは、それ自体が黄ばみとなってしまうだけでなく、含まれている物質、タールのねばねばにより、他のステインが付着する足がかりとなってしまうという特徴があります。
歯を白く保ちたい方はホワイトニングを行っている期間が終了しても、禁煙がベストです。
◎色の付きやすい食べ物は控える
ワインや紅茶、チョコレートなど、ポリフェノールの含まれた飲食物はなるべく避けるようにしましょう。
また、フルーツやアルコールなど、酸性度の高い食品も歯の表面を溶かし、歯の奥深くに色を沈着させてしまうことがあります。
そのような食品はなるべく減らし、パン、ご飯、牛乳など色のつきにくい食品を選びましょう。
◎痛みが出ることがある
ホワイトニングの薬剤は、エナメル質表面のペリクルを除去し、その表面自体を変質させます。
また象牙質にも働きかけ、象牙質自体の色も脱色します。
これにより痛みを感じることがあります。
特に歯根が露出している方や、歯の表面に小さなひびが入っている方は要注意です。
◎効果は半永久的ではない
ホワイトニングの効果は、オフィスホワイトニングで6ヶ月、ホームホワイトニングで12ヶ月程度となり、半永久的ではありません。
色の付きやすい食品を避けるなどしても、最長でこれぐらいの期間で色戻りが起こります。
■白さを保ちたいなら
◎きちんと清掃をする
ステインは蓄積することで色が濃くなります。
そのため、ためてしまわないように毎日丁寧な清掃を行うことが大切です。
また、3ヶ月に1度の定期検診を受け、プロフェッショナルケアにより、ご自宅では落とせない汚れも落としましょう。
◎6~12ヵ月に一度ホワイトニングを受ける
もし継続して歯の白さを保ちたいなら、6~12ヵ月に一度ホワイトニングを受けることをおすすめします。
【注意点を知って安心できる治療を】
ホワイトニングは一般に広がり、誰でも手軽にその効果を得ることができるようになりました。
しかし、特にホームホワイトニングでは患者様ご人身の手でホワイトニングを行うことから、注意点をしっかりと守る必要があります。
トラブルを起こさず、長く効果を得るためにも、ホワイトニング期間中、ホワイトニング治療後も注意点を守り、快適なホワイトニング治療を受けられるようにしましょう。