インプラント治療は、歯を失った部分に人工の歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を被せる治療法です。インプラント治療は、入れ歯やブリッジと比べて、自然な見た目や快適な噛み心地であるいうメリットがありますが、一方で費用や期間がかかるといったデメリットもあります。

インプラント治療を受けるかどうかを決める前に、メリット・デメリットをしっかり理解して、自分に合った治療を選ぶことが大切です。そこで今回はインプラント治療のメリット・デメリットを詳しく説明していきます。

■インプラント治療のメリット

◎しっかりと強く噛める

インプラントは、顎の骨に人工歯根を埋め込んでいるため、入れ歯やブリッジよりも安定して噛むことができます。噛む力が強くなると、食べ物をよく噛んで消化を助けたり、歯ごたえのある食物も気にせず楽しんだりすることができます。

また、噛むことで顎の骨や筋肉を刺激し、骨の吸収を防いだり、顔のたるみを予防したりすることもできます。

◎自信を持って笑うことができる

インプラントは、天然の歯に近い見た目を再現することができます。インプラントの上に被せる人工の歯は、色や形や大きさなどを自分の歯に合わせて選択することができます。また、インプラントは金属の部分が見えないようになっているので、自然な笑顔を見せることができます。

◎残っている歯の負担が減って長持ちする

インプラントは歯を失った部分のみピンポイントで治療できるため、健康な歯を傷つけることがありません。たとえば、ブリッジ治療の場合、土台を作るために隣り合う歯を1～2本削らなければならないため、健康な歯の大半を失ってしまうことがデメリットです。インプラント治療では、残っている歯を削る必要がないので、歯の寿命を延ばすことができます。

■インプラント治療のデメリット

◎手術が必要

インプラントは、人工歯根を埋め込むために手術が必要となります。麻酔を行っての治療とはなりますが、歯ぐきを切開して骨に埋め込むということで患者様の身体的負担はあります。

◎治療期間が比較的長い

インプラントは骨とインプラントが結合する時間を待たなければなりません。この時間は、個人差や治療箇所によって異なりますが約3ヶ月から10ヶ月かかります。その他にも上部構造の被せ物を作る時間や、歯ぐきや骨の状態によって他の治療も追加されることもあるため、治療期間が長くなることは念頭に置く必要があります。

◎治療費が比較的高額

インプラントは、保険が適用されない自由診療です。そのため、インプラント治療は、入れ歯やブリッジと比べて治療費が高額になります。そのため高度な手術や良い材料を使った治療のため快適で長持ちするものです。高額ではあるものの、それだけの価値がある治療に間違いはありません。

【インプラント治療のご相談は当院まで】

インプラント治療はメリット・デメリットをしっかりと理解した上ではじめるべき治療です。他の歯科治療と同じようにインプラント治療が完了した後も、長く使い続けるためには、定期的なメンテナンスが必要です。インプラントでも歯と歯ぐきの隙間に食べ物が詰まりやすくなったり、歯茎が炎症を起こしたりすることがあります。そのため、歯ブラシや歯間ブラシなどを使って、毎日丁寧に歯みがきをすることが大切です。また1ヶ月に1度くらいのペースで、歯科医院でインプラントの状態をチェックしてもらうことも必要です。

当院では患者様一人ひとりにしっかりと説明を行って、治療を開始しております。インプラント治療に関心がある方はお気軽にご相談ください。