
「歯石取りって痛いの?」「どんな道具を使うの?」「どれくらいの頻度でやればいいの?」そんな疑問を抱いたまま、つい歯医者から足が遠のいている方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、歯科医院で行う歯石取りの流れや内容、痛みの有無、通う頻度などについて、わかりやすく解説します。
目次
■そもそも歯石とは?放置するとどうなる?
歯石は、歯垢(プラーク)が唾液中のカルシウムなどと結びついて固まったものです。自身で行う歯磨きでは取り除けず、時間がたつほど硬くなり、歯ぐきの炎症や歯周病の原因になります。
歯石がたまると、その表面にさらに汚れが付きやすくなり、悪循環で歯周病が進行していくことも。歯石は一度ついてしまうと、歯科医院で専用の器具を使って除去するしかありません。
■歯科で行う歯石取りの内容とは
歯石取りは、「スケーリング」と「PMTC」という2つの処置に分けられます。
◎スケーリング(歯石除去)
主に、歯と歯ぐきの境目にこびりついた歯石を除去する処置です。スケーラーと呼ばれる道具を使い、超音波や手動でガリガリと削っていきます。
超音波スケーラーは、振動と水流で効率よく除去できます。この処置で、見えないところに潜む細菌の温床を取り除くことができ、歯ぐきの腫れや出血が改善されることもあります。
◎PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)
スケーリングでは取り切れない細かい汚れや着色を、専用のブラシやペーストで徹底的にクリーニングするのがPMTCです。歯面がツルツルになり、汚れの再付着を防ぐ効果も期待できます。
■歯石取りって痛いの?
「ガリガリ削るって痛そう…」というイメージを持っている方も多いかもしれません。しかし、健康な歯ぐきの状態であれば、痛みはほとんど感じません。
ただし、歯ぐきが腫れていたり、歯石が深く入り込んでいたりする場合は、チクチクした刺激や軽い痛みを感じることがあります。痛みに弱い方や恐怖心がある方は、遠慮せずに事前に歯科医師に伝えましょう。
■所要時間や頻度は?
スケーリングの所要時間は、全体で30分〜1時間程度が目安です。歯石の量や歯周病の進行度によっては、1回で終わらず複数回に分けて行うこともあります。
歯石のたまり方には個人差がありますが、基本的には3~6ヶ月に1回程度の歯科検診とクリーニングがおすすめです。歯ぐきの状態や生活習慣(喫煙、口呼吸、歯並びなど)によっては、より短い間隔で通院が必要になることもあります。
■歯医者のクリーニングは自宅の歯磨きと何が違うの?
毎日しっかり歯磨きしているつもりでも、細かい歯石や歯垢を完璧に落とすことは難しいです。歯科医院では、目に見えない箇所まで器具を使って除去できるため、歯ぐきの健康を保つうえで重要なメンテナンスとなります。
また、定期的に通うことで、歯ぐきの状態変化や初期のむし歯・歯周病にも早期に気づけるという大きなメリットもあります。
【歯石取りは「面倒」じゃなく「予防」】
「歯石取り=歯の治療」というイメージが強いかもしれませんが、実際には予防のための大切な習慣です。
痛みがないからと放っておくと、出血、口臭、歯のグラつきといった症状につながる可能性もあります。定期的な歯科医院でのメンテナンスで、歯ぐきを健康に保ち、将来的な治療リスクも減らしていきましょう。
