
「顎がカクカク鳴る」「口が開きにくい」「顎が痛い」
こうした症状に心あたりはありませんか? それは顎関節症(がくかんせつしょう)のサインかもしれません。
顎関節症は放っておくと徐々に症状が悪化することがあり、口を大きく開けられなくなる、顎を動かすと痛みや音がするなど、日常生活に影響が出る場合があります。以前の記事では、症状や原因について詳しく解説しました(こちらをご覧ください)。
今回はその続編として、顎関節症の予防に役立つ生活習慣や、避けたほうがよい行動について紹介していきます。
目次
⬛︎顎関節症の主な症状をおさらい
顎関節症の代表的な症状には、以下のようなものがあります。
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顎の関節や周囲に痛みがある
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口を開けたり閉じたりするときに音が鳴る(カクカク・ジャリジャリなど)
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大きく口が開かない、スムーズに開かない
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顎がずれるような感覚がある
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頭痛・肩こり・耳の違和感などを伴うこともある
こうした症状の背景には、「日常のクセ」や「無意識の顎の使い方」が関係していることが少なくありません。
では、どんな習慣が顎関節に負担をかけ、症状を引き起こすのでしょうか?
⬛︎顎関節症の予防に役立つ生活習慣
1.正しい姿勢を保つ
猫背や前かがみの姿勢が続くと、頭部のバランスが崩れ、顎の位置にも影響を与えることがあります。デスクワークの際は、椅子に深く腰掛けて背筋を伸ばし、モニターは目線の高さに合わせるのがポイントです。
2.食事は左右均等に噛む
片側ばかりで噛むクセがあると、顎関節にかかる負担が偏り、関節のバランスが崩れてしまうケースも。左右バランスよく噛むことを意識し、硬いものを噛む際も無理に力を入れないようにしましょう。
3.歯ぎしり・食いしばりの対策をする
就寝中や集中時に無意識で歯を強く噛みしめている方は、顎関節に大きな負担がかかりやすい状態です。こうした習慣が積み重なると、顎関節症の悪化や痛みの慢性化を招くこともあります。
マウスピース(ナイトガード)の使用や、日中は「上下の歯を離す」ことを意識するなどの対策が効果的です。
4.顎に負担のかかる姿勢を避ける
頬杖をついたり、うつぶせ寝をしたりすると、顎の位置が左右どちらかに偏りやすく、関節に負担がかかります。また、電話を肩ではさむような姿勢も、首から顎にかけて筋肉が緊張しやすく、顎関節にストレスを与える原因になることがあります。
⬛︎顎関節症で避けたい行動
顎関節症の予防のためには、「やらないほうがいい習慣」を知ることも重要です。以下のような行動は、顎関節症を悪化させる可能性があります。
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ガムやスルメなど、長時間噛み続ける食べ物の常用
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頬杖、顎を手で押さえるクセ
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長時間のスマートフォン操作(下を向いた姿勢が続く)
これらはすぐに意識して気を付けることができる内容です。まずは一つずつ見直してみましょう。
⬛︎顎関節症が疑われる場合は早めの受診を
軽度の症状であれば、生活習慣の改善だけでも快方に向かうことがありますが、痛みが強い・口が開かない・症状が長引くといった場合は、歯科や口腔外科での診断が必要です。当院では、生活指導だけでなく、必要に応じた治療も行っています。
【顎がカクカク…気づいた時に早めに対策を】
顎関節症は、日々のちょっとしたクセやストレスによって発症・悪化することがあるため、予防のカギは「自分の顎の使い方を知ること」と「無理をさせないこと」。
「口が開きづらいかも」「カクカク音が鳴る」など気になる症状があれば、早めに対策を始めましょう。「私って顎関節症なのかな…?」と感じたら、前回の顎関節症の基本解説記事とあわせてご覧ください。
