歯科には、白いかぶせものである「キャドカム冠」というものがあります。
保険診療の範囲内では、少し前までは、奥歯には銀歯しか入れられませんでした。
しかしこのキャドカム冠間の登場により、奥歯にも白いかぶせものを入れることができるようになりました。
このキャドカム冠と金属アレルギーの関係について解説します。
目次
■キャドカム冠とは
◎キャドカム冠の作製方法
キャドカム冠はコンピューター上でかぶせもののデザインを行います。
まずは歯型の模型を作製し、スキャンを行い、その後の作製をコンピューターが行うのが特徴です。
3Dのスキャナを使い、歯型のデータを取った後、その情報をもとにコンピューターがかぶせものの設計、切削まで行います。
今までこのような操作は全て人の手で行われてきましたが、コンピューターが主要な工程を行えることで、様々な方に手軽に白いかぶせものを提供できるようになりました。
先進医療ということで自費の範囲内で行う治療でしたが、近年、健康保険に導入されました。
最初は小臼歯までだったものが年々拡大されているため、いずれ全ての歯を何の条件もなく保険診療で白い歯にできる日も遠くないのではないでしょうか。
◎キャドカム冠と保険診療
キャドカム冠は現在、前歯、小臼歯、第一第臼歯が保険の適用となります。
この第一大臼歯の保険適用には条件があり、その後ろの第二大臼歯が全て揃っていることとなっています。
第二大臼歯が全て揃っていない場合、第一大臼歯にキャドカム冠缶を入れる場合、は自費診療の扱いになります。
しかし例外があり、金属アレルギーの方は第二大臼歯が全て揃っていなくてもキャドカム冠を保険診療の範囲内で入れることができます。
◎インレー治療も可能に
キャドカム冠は部分的なつめものにも適用され始めています。
2022年4月からはインレーの治療も保険診療のキャドカム冠で行えるようになりました。
今まで、かぶせものには保険診療の白いものがありましたが、インレーで保険診療内の白いかぶせものの取り扱いはありませんでした。
現在では、キャドカム冠を使えば保険診療の範囲内で白いインレーを入れることができるようになりました。
◎厚生労働省への申請が必要
保険診療でキャドカム冠の治療を行う場合は、厚生労働省への申請が必要となります。
歯科医院が厚生労働省へ申請を行い、その上で治療を行います。
■金属アレルギーとキャドカム冠
◎診断書が必要
金属アレルギーの方は銀歯など金属を使った保険のかぶせものを入れることができません。そのためセラミックの治療を選択する必要があり、高額になってしまう方もいらっしゃいました。
しかしキャドカム冠が保険診療の範囲内で入れられるようになったことで、ぐっと負担が少なくなったといえるのではないでしょうか。
また、金属アレルギーのない方が、第二大臼歯が全て揃っていないと第一大臼歯にキャドカム冠を入れられないのに対し、金属アレルギーをお持ちの方は、第二大臼歯が全て揃っていなくてもキャドカム冠を入れることができます。
しかしそのためには、金属アレルギーであるという診断書が必要になります。
◎診断書があれば条件なく入れられる
金属アレルギーの方は、診断書さえあれば条件なくキャドカム冠を入れられると考えて良いでしょう。
キャドカム冠を保険診療の範囲で扱っている歯科医院は多くありませんが、金属アレルギーの方は一度探してみてはいかがでしょうか。
【金属アレルギーの方は診断書を持参】
キャドカム冠がほとんどの歯に適用され、保険診療の範囲内で受けられることは、様々な方にとって朗報なのではないでしょうか。
特に金属アレルギーで、今まで自費でしか非金属の詰め物やかぶせものができなかった患者様は、保険診療の範囲内でキャドカム冠の取り扱いがある歯科医院を探し、治療を受ければ金銭的な負担が大幅に軽減されます。
当院でも保険診療内のキャドカム冠の治療を行っています。
ぜひ一度ご相談ください。