歯は一度失ってしまうと元に戻ることはありません。
むし歯や歯周病などを予防し、一生涯自分の歯で美味しく食べられるようにするためには、どんなことに気を付けるべきなのでしょうか。
今回は毎日の予防習慣と定期メンテナンスの重要性やその方法を解説します。
■毎日の予防習慣
むし歯や歯周病を予防するためには、毎日自分自身で口腔ケアを行うことが大切です。
そのためには以下のことを行うことが大切です。
◎歯磨き
基本的には朝・昼・夜の食後に歯磨きを行います。歯ブラシだけでは届かない部分も忘れずに磨くためには歯間ブラシやデンタルフロスも使用すると良いでしょう。歯と歯の間や、歯ぐきと歯の境目には食べかすや汚れが溜まりやすく、むし歯や歯周病の原因になります。歯間ブラシやデンタルフロスを使ってこれらの部分をきれいにします。
さらに歯みがきの際にフッ素配合の歯磨き粉を使うと、むし歯菌の活動を抑えてエナメル質を強化する効果があるのでおすすめです。
◎食生活や生活習慣の見直し
甘いものや食べかすは、むし歯菌のエサになります。ダラダラ食べをせず時間を決めて食事をすることや、食べたら歯磨きをするか口をすすいで口内環境を整えましょう。
また、喫煙やストレスは唾液量を減らして口内乾燥を引き起こし、むし歯になりやすい環境を引き起こします。全身の健康のためにも禁煙や適度な運動などでストレスをため込まないようにしましょう。
■定期メンテナンスの重要性
毎日の予防習慣は、自分の歯を守るために重要なことです。
しかし、毎日の予防習慣だけでは不十分なので定期的に歯科医院で専門的なケア、メンテンナンスを受けることも必要です。
定期メンテナンスでは以下のようなことを行います。
◎歯科検診
口腔内を診察し、むし歯や歯周病などの有無や進行度をチェックします。
また必要に応じてレントゲン撮影等も行います。
検診を行うことで自分では気づくことができない口腔内の変化や問題点を、早期発見できます。
また早期治療ができれば治療費や治療にかかる時間も減らすことに繋がります。
◎プロフェッショナル・クリーニング(PMTC)
歯科医院で専用の器具を使って、歯や歯ぐきに付着したプラークや歯石を除去し普段の歯磨きでは落としきれない汚れを落とします。その後はフッ素塗布など予防処置を行います。
これによって、口内健康だけではなく口臭や着色などの見た目の問題を解決できるため、自信を持って笑顔になれます。
◎ブラッシング指導
毎日の歯磨きでちゃんと磨けているのか、磨き方が間違っていないかもチェックします。
歯並びは一人ひとり違います。それぞれに合った歯磨き方法を指導します。
また、歯磨きに使用する歯ブラシや清掃補助器具も、自分にあっているものをアドバイスしてもらうこともあるでしょう。
【歯は大切な財産です】
毎日の予防習慣と定期メンテナンスの重要性についてご紹介しました。
口内の健康を考えると、毎日の予防習慣と定期メンテナンスどちらか片方だけでは不十分となります。
大切な財産でもある自分の歯を守るためにも継続的に両方行いましょう。
定期検診をご希望の方は、お気軽に当院へお問い合わせください。