セラミック治療は、銀歯や黄ばみが気になる詰め物・被せ物を白く自然な見た目に変えられる治療方法として人気があります。しかし、「どのような流れで治療が進むのか?」「どのくらいの期間がかかるのか?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
今回は、セラミック治療の基本的な流れと治療期間の目安について詳しく解説します。
目次
■セラミック治療とは?
セラミック治療とは、歯の詰め物や被せ物にセラミック(陶材)を使用する治療方法です。金属を使用せず、天然歯に近い見た目と強度を持ち、変色しにくいのが特徴です。
◎どんなときにセラミック治療を選ぶ?
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銀歯を白い歯に変えたい
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むし歯治療後の詰め物・被せ物を自然に仕上げたい
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歯の形や大きさを整えたい
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前歯の見た目を改善したい(ラミネートベニアなど)
セラミック治療には、部分的な詰め物(インレー)、全体を覆う被せ物(クラウン)、歯の表面に貼るラミネートベニアなど、さまざまな種類があります。
■セラミック治療の流れと期間
◎初診・カウンセリング(1日)
まず、歯科医院でカウンセリングを受けます。歯の状態を診察し、セラミック治療が適しているかを判断します。
この際に、使用するセラミックの種類や治療の進め方について説明があり、治療計画が立てられます。
◎治療開始(1回目の治療:削り・型取り)(1日)
セラミックを装着する歯を削り、型取りを行います。むし歯がある場合は、その部分をしっかり治療した上で削ることになります。
型取りをした後は、歯科技工士がセラミックの詰め物や被せ物を作製するため、仮歯を装着しておきます。
◎技工所でのセラミック作製(1〜2週間)
歯科技工士がセラミックの詰め物や被せ物を作製します。形や色を精密に調整するため、通常1〜2週間ほどかかります。当院の詰め物や被せ物は併設された技工室で、技工士が作製しているため、スピーディーに対応を行うことができます。
◎セラミックの装着(2回目の治療)(1日)
技工所で作られたセラミックを歯にセットします。装着前に仮合わせをし、噛み合わせや色をチェックした後、問題がなければ接着剤でしっかりと固定します。
◎調整・メンテナンス(必要に応じて)
装着後、違和感がないか、噛み合わせが適切かを確認します。必要に応じて微調整を行います。
セラミックは丈夫な素材のため割れや欠けを起こしにくいですが、長持ちさせるためには定期的なメンテナンスが重要です。定期検診で歯科医師からのチェックを受けると安心です。
■セラミック治療の期間はどのくらい?
セラミック治療にかかる期間は、一般的に2〜3週間です。ただし、治療内容によって期間は前後します。
また、CEREC(セレック)と呼ばれるシステムを導入している歯科医院では、コンピューターを使って即日でセラミックを作製し、1日で治療を完了できる場合もあります。ただし、場合によっては対応できない症例もあるため、事前に歯科医院で確認が必要です。当院ではセレックを導入しております。
セレック治療については、こちらの記事もあわせてご確認ください。
■セラミック治療の注意点
◎セラミックは割れる可能性がある
天然歯よりも硬いと言われるセラミックですが、強い衝撃が加わると割れることがあります。硬すぎるものを噛むときには注意が必要です。
◎噛み合わせの調整が重要
噛み合わせが悪いと、セラミックが欠ける原因になるため、装着後も精密な調整が必要です。
◎定期的なメンテナンスが必要
セラミック自体はむし歯になりませんが、歯とセラミックの境目に汚れがたまるとむし歯や歯周病のリスクが高まります。定期検診を受け、クリーニングを行うことが大切です。
【セラミック治療の流れと期間を理解しよう】
セラミック治療は、自然な白い歯を手に入れるための有効な方法ですが、治療の流れや期間を理解しておくと自分の歯がどのように作られていくかイメージしやすいです。そして、治療後も長く美しい状態を維持するためには、定期的なメンテナンスを受けることが大切です。セラミック治療でご不明な点があれば、お気軽にご相談ください。