あなたは歯科医院で検診をうけていますか?学校や会社では受けていますという方のためにまずは簡単に違いについてお話します。
目次
■歯科健診と歯科検診
健診は学校や会社などで定期的に行われるもので、健康診断の略称です。歯科健診は歯と口腔内のあらゆる疾病に対して検査を行うことを目的とします。
一方検診は、特定の症状を早期発見・早期治療することを目的とするため、レントゲン撮影や歯石除去なども行います。
健診では見落とされやすい重大疾病を発見するためにも歯科医院での検診は大切です。
■こどもの歯科検診について
◎いつから始めるべき?
ずばり、歯が生え始めた頃から始めましょう。時期的には、生後6〜9ヶ月くらいにあたります。この時期に歯科医院へ行くと、歯の生え方や歯ぐきの状態をチェック、そして生え始めの歯へ対するガーゼ磨きなど歯磨き方法を指導してもらえます。また歯医者さんに早くから慣れることができて通う習慣がつきやすいです。
市町村では、1歳半や3歳のこどもに無料の歯科健診をしています。まずはこのチャンスに、お子様の歯や口の中を見てもらいましょう。
◎3歳までには歯科医院の定期検診へ
こどもが3歳になると、20本の乳歯がほとんど生えそろいます。また、食事や歯磨きも大人と同じようにできるようになります。そのため遅くとも3歳からは本格的な歯科定期検診を受けることが大切です。定期検診ではむし歯や歯肉炎の有無や歯磨きの仕方や磨き残しがないかの指導、そして奥歯の噛み合わせや歯並びのチェックもあります。
定期検診を受ける頻度は3ヶ月に1回が理想です。親御さんは自分が定期検診に行くタイミングにお子様も一緒に連れて行くと良いでしょう。
◎定期検診を受けるメリット
こどもが定期検診を受けることにはいくつかメリットがあります。
・指しゃぶりなど、こどもならではの癖の改善
・むし歯や歯肉炎の早期発見早期治療
・親が正しい仕上げ磨きの方法を覚えられる
・歯医者さんへの苦手意識をなくせる
大切なお子様のお口の健康は成長や発達にも関わります。定期検診は積極的に受けるようにしましょう。
■大人の歯科検診について
◎なぜ必要なのか?
大人の歯科検診は、むし歯や歯周病の予防や早期発見のために必要です。むし歯や歯周病は、そのまま放置すると重症化し、歯を失うだけでなく、全身の健康にも悪影響を及ぼします。
リスクを回避するためにも、定期的に歯科検診を受けて、お口の中の状態をチェックしてもらいましょう。
◎定期検診の主な内容
歯科医院や症状によって内容は変わりますが、大人の歯科検診では基本的には以下の内容を行います。
・口腔内の視診触診
・歯周ポケットの測定
・歯垢や歯石の除去
・歯並びや噛み合わせのチェック
・歯磨き指導
これらの検査によって、むし歯や歯周病の有無や進行度をチェックします。そして、それに合わせて治療や予防処置を行います。
◎どれくらいの頻度で受けるべき?
大人の歯科検診は3〜6ヶ月に1回が目安です。ただし、口腔内の症状によって個人差がありますので、担当の歯科医師や歯科衛生士と相談して決めましょう。しかしその途中でも歯の痛みや口臭など気になることがある場合は、定期検診を待たずに早めに受診しましょう。
◎定期検診を受けるメリット
大人が定期検診を受けることにもいくつかのメリットがあります。
・むし歯や歯周病を予防できる
・治療費や治療時間を節約できる
・歯を長持ちさせることができる
・全身の健康を保つことができる
定期検診は、自分で気付かない口腔内の中の問題点を見つけ出すことができます。自分の歯を長く健康に保つためには定期検診は欠かせません。
【こどもも大人も定期検診を受けましょう】
こどもも大人も、定期的に歯科検診を受けることはとても重要です。お口の中の健康は全身の健康と密接に関係があります。
定期検診の受診をご希望の方はお気軽にご相談ください。また定期検診の頻度がわからないという方も口腔内の環境や症状に合わせてご提案いたします。